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70年、続けるということ

a0109924_23305495.jpg1月6日付けの南日本新聞に、劇団文学座が70周年記念であることが載っていた。記念公演である平淑恵と渡辺徹の「長崎ぶらぶら節」が大きな写真とともに載っていたので、気づいた人も多いかもしれない。
文学座・・・東京での話でしょ、と思うかもしれないが、なんとこの鹿児島でも上演されるのである。
会員制の演劇鑑賞団体、市民劇場での観劇会でのみ観ることができる。


a0109924_23325943.jpg鹿児島で、生のお芝居を観ることはそう滅多にできない。まして、出演者や演目の話題性だけが目立つ商業演劇ではなく、じっくりといいお芝居を、となるとまず無理だろう。そんな中で、この市民劇場は、日々練習に汗し、俳優がその役どころをゆっくりと時間をかけて自分の中に落とし込み、自分なりの「その人」を演じきる「深い芝居」を恒常的に観ることができる貴重な機会だ。
この市民劇場というしくみが会員制をとっているのは、ある一定の鑑賞者を確保し、確実な上演実績を作ることで、劇団や俳優を支援していく、育てていくという、いわば文化振興、支援活動であるからだ。そのほとんどが東京に集中しているさまざまな劇団の若手俳優は、3万とか5万とかいう月給で生活していて、厳しい練習にもかかわらず、十分な栄養すら取れない状況で、地方巡業、特にこの九州公演の期間だけは腹一杯ごはんを食べることができ、一年の鋭気を養うのだとか。今の時代の話なのかと思ってしまうほど、なんとも切ないことである。


a0109924_23432778.jpgそれを戦前から続けて、今年70周年という劇団文学座。演劇に対する情熱と、戦後の何もない時代だからこそ、心震わすお芝居をと、それこそ食べることに必死なご時世に続けてきた賜物だろう。それは、厳しい練習と本物の演劇をとおして、若手俳優に確実に伝えられ今に至る。

人はだれにも情熱を傾けるものがあるだろう。或いは、それを見つけるために必死になる。一生かかっても見つけられないことも決して少なくないと思う。でも、見つけられた人は、それをとことん突き詰めることが、追い続けることが、自分の存在の証しであり、生きている証しではないかと思う。

市民劇場の観劇会では、大抵いつも泣いている私。俳優が「その人」になりきって、架空の世界がそこにあり、いつのまにか引き込まれ、観ている自分の経験や人生とオーバーラップして自然に泣けてくる。或いは、人間の機微を知り、その切なさに泣けてくる。もちろん、泣ける話ばかりではないけれど、いずれにしても、役者の息づかいが空気を伝わって届くことが更に臨場感を引き出しているのだろう。やはり、芸術は、本物を直接味わうことがいかに大切であるかをつくづくと思うことである。

PandAは、この市民劇場活動に協力しています。一組3名以上で観劇サークルを作って観劇会に参加するのです。特に今年は、劇団文学座の70周年記念公演を皮切りに、年間7本のお芝居を観ることができます。ほとんどのみなさんが、お芝居は苦手、というより、あまり観る機会がなかったのではないかと思います。この機会に、ご自分がお芝居を好きか嫌いか、試してみてはいかがでしょうか。新しい世界が広がるかもしれません。そして、それは、ご自分も楽しみながら、誰かの夢を支える大きな力になっているかもしれません。
劇団文学座が70年も続けてこれたのは、そういう見えない多くの人の支えによることを、歴代の劇団員も理解していたからこそ、石にかじりついても、自分の夢である「演じること」を続けてきたのかもしれません。
芸術は、創る人だけでは成立しません。観る人がいて初めて価値を持つものです。その関係上において光り輝くものなのです。この市民劇場のしくみは、芸術のあらゆる場面において通用する「作家と鑑賞者」の恒常的な関係を作り続ける画期的なしくみといえるのではないでしょうか。

観劇サークルへの参加をご希望の方は、panda@npo-panda.jpまで、代表者のお名前とご連絡先、参加人数をお知らせください。詳しい資料と入会申込書をお送りします。また、どうしてもおひとりでしかご参加できない場合は、メール若しくはお電話(099-218-4670)でご相談ください。

2008年公演ラインナップはコチラ。
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by NPO-PandA | 2008-01-11 22:32 | PANDAアートスクール

新教室「水彩・油彩教室」スタート!

新しい年とともに、新しい教室もスタートしたPANDAアートスクール
今日が開講日でした。
昨年までの水彩教室は、土曜日の昼間だったのですが、やっぱりお休みは予定が入りやすいもの。今回は、お勤めの方や学生さんも気軽に参加していただけるように「夜間コース」になっています。お休みの日に、ゆっくりと自宅で、また出掛けた先で見つけた風景を、描いた絵を、持ってきていただけるように「月曜日コース」。
また、今回、最もスゴイのは、「水彩も油彩も」一緒に習うことができること!季節やモチーフに合わせて画法を選んで、同じ教室の中で指導を受けることができるのです。ご指導いただくのは、城ヶ崎悟先生。制作途上に沸き起こってくるさまざまな疑問や不安もじっくりと聞いて、すべて納得いくまで静かにお話してくださる素晴らしい先生です。
より幅広く楽しんでいただけるようになった新教室「水彩・油彩教室」をみなさんも一度のぞいてみませんか?
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by NPO-PandA | 2008-01-07 23:08 | PANDAアートスクール

2008年、はじまる

世間と足並み揃えて、今日からお仕事です。
2008年がはじまります!
またひとつ歳をとるわけだし、ゆっくりじっくりいい仕事をしていきたいなぁと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いします!

a0109924_22345542.jpg今年最初のお仕事は、昨年12月まで公募していた

「鹿児島の美しい風景 
百景展 2008」


PandA、初の公募展です!
百景展なのに100枚絵が集まるかしらんと心配していたのですが、ナント、151点の応募がありました。みなさま、本当にありがとうございました!
年末25日に厳正な審査を行い、初のPandA賞も決定!

そして、今日は、入賞者の方々の表彰式とオープニングパーティでした。

いよいよ、鹿児島の残していきたい風景、心に残る風景、新しい鹿児島の風景が一同に揃う、展覧会のはじまりです。
会期は、13日(日)まで、天文館画廊にて。お見逃しなく!
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by NPO-PandA | 2008-01-04 22:32 | 主催・共催事業のご案内

触れる造形展2007を振り返る

明けましておめでとうございます。a0109924_1914845.jpg
展覧会が年末だったこともあって、大盛況だったうれしい余韻に浸る間もなく、怒濤のように過ぎていった2007年。おかげさまでいい締めくくりができ、素晴らしい一年となりました。
ご来場いただきましたみなさま、そして、「触れる造形展2007」ばかりでなく、一年を通して、ご協力、ご支援いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
心より深く感謝申し上げます。

 
a0109924_19375972.jpg一昨年は、20日間で1,200名の来場者にお越しいただきましたが、今回は、会期は1/3にも関わらず1,321名という実質約3倍以上の多くのみなさまに楽しんでいただくことができました。

a0109924_19175113.jpg普段「お手を触れないでください」と言われてしまう芸術鑑賞の環境において、いかに触れてみたいと思っていらっしゃる方が多いかということ。もちろん、それは目の不自由な方々だけのことではないのです。
a0109924_19211348.jpg実際に触れてみて、感じること、感動することがたくさんあることを気付いていただけたことなど、この展覧会をとおして学んだことは、主催者、鑑賞者ともにたくさんあったと、前回に引き続き感じております。

a0109924_19709.jpgまた、多くの文化ボランティアとともに、触れることができることと作品をぞんざいに扱うことは違うこと、

a0109924_198983.jpgより作品に近づき、感じ、感動し、好きになることで自ずと「大事」にしていくことなど、
「ルールと思い」もお伝えできたのではないかと思います。
a0109924_19341781.jpg何より、芸術は作品だけでなく多くの人との関わりであることを感じている方が多かったことがとてもうれしいです。
a0109924_1984750.jpg本来あるべき「芸術とのあり方」を自然に感じていただけたのではないでしょうか。

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約二ヶ月半に及んだ文化ボランティア研修の様子や、展覧会の企画、準備、会期中の様子など詳しい内容をホームページにてご紹介いたします。
近日公開。お楽しみに♪
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by NPO-PandA | 2008-01-04 18:15 | 「触れる造形展2007」